日頃の音声反訳(おんせいはんやく)の業務を通じて得た法廷経験を”つぶやく”ことにした。
裁判は「起こした者」「起こされた者」にも,日常的では経験しない精神的,肉体的な苦痛は予想以上で強いストレスとして受けることになる。
 
裁判所に出向く数週間前までは穏やかな気持ちで過ごしていても裁判日が近くなるにつれ,これから数か月の周期で続く裁判の行方を「あれやこれや」と考えだしてしまう。
特に昼夜を問わず,何をしていても思いを廻(めぐ)らし頭から離れず強いストレスになって疲れてしまう。
「自分,親,家族,親族,友人,お金,財産,地位,名誉,職場,心,身体,健康,財産」などが受けた裏切り,騙(だま)し,さらに,尊厳までも傷つけられた「決して許せない」「もう我慢できない」気持ちがさらに追い打ちをかけるストレスになってしまう。
 
そこで,裁判とストレスについて事前の知識として知ると裁判のストレス解消に役立ててほしい願っています。
 
Stress(ストレス)1
相手には手をつくして誠意も示した。
しかし,相手はあらん限りの悪口を並べ立て信じられない,きたない言葉の罵詈雑言(ばりぞうごん)と数々の嘘(うそ)によって,受けた「不利益,損害,痛手」による精神的ダメージを抱え込み日常生活に支障が出てくる。
Stress(ストレス)2
それではと,覚悟を定め法的決着を心に決め,インターネット,友人,知人,法律相談所,法律家(弁護士・司法書士)を探し始めた時に,今,自身の身の上に起きている問題解決に人力を得られる相談先が簡単に見つからないストレス。
 
 
Stress(ストレス)3
それても,やっと目星が付き相談の為に,法律相談書,法律事務所に出向いた。
そして,人間不信になり,辛(つら)く悔しい状態を口で説明した。
しかし,相談者の悔しい思いが中々理解されず,当事者で無い他人に思いをつたえる難しさを痛感したときのストレス。
 
 
Stress(ストレス)4
そこで,帰宅後,怒り苦しみの内容をA4ページ二~3枚程度で12ポイント明朝フォントで,年月日と時系列に短い文書で箇条書きに整理し再び相談に出向いた。
 
すると,相談相手の法律家に心情が理解されストレスがやや緩和した。そして今後の裁判進め方や費用に付いての書類を見せられ,いよいよ裁判が始まるのだと感じた時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)5
裁判の日程が決まり,争っている相手と裁判で立ち向かう戦略を法律家との打ち合わせがはじまった時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)6
いよいよ明日は裁判所に出廷の日。
裁判に関係する書類や資料を揃え,勝負服は何にするかなど考えた時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)7
裁判当日,開廷時間より早く裁判所に到着,ロビーに張り出された自分の裁判で開廷される法廷の場所や階数と室号を確認した時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)8
開廷される廊下側扉に付いている小窓扉を上げて法廷内を覗(のぞ)き,眼にした法廷の雰囲気を感じ取った時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)9
入廷して傍聴席で自分の前(他人)の裁判の様子と空気感を味わった時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)10
いよいよ自分の順番になった。
傍聴席と法廷の境扉を手で押し入廷。
裁判長に向かって左側(原告)に代理人(弁護士)と共に着席し,眼の前に争っている相手側代理人や相手本人も面前にした時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)11
裁判長は驚くほど小声で「原告と被告の氏名と住所,更に,請求趣旨,争っている請求の原因と要点をもとに,第一回の口頭弁論は「陳述は訴状通りで良いか?」と聞こえないほどの声で原告に確認し,次の裁判日を決めただけでの僅か5~10分弱で終わった時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)12
第二回目以後は裁判開廷日の一,二週間前に代理人(弁護士・司法書士)を通じて裁判所に提出書類(答弁書,準備書面,反訳書,証拠説明書)を提出することで,自分が正しいと主張する内容と事実を証明する証拠などを下書きし代理人(弁護士・司法書士)が検証し裁判所にだす手順であると知らされ,その書類作成の指示を受けた時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)13
第3回以降で裁判が進むに連れ,相手側より答弁書又は準備書面の反論を受け取り,相手が主張する偽造,変造書類,嘘だらけの書面を読んだ時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)14
更に,法廷とは別室(小会議室程度の広さ)に移動,司法委員を中にして相手側とテーブルを挟み司法委員に対し相手代理人の答弁は自分たちに都合の良いことだけ話し裁判とは嘘で固められ正義が無いことを知った時のストレス。
 
 
Stress(ストレス)15
第4,5,6回と法廷とは別室(小会議室程度の広さ)で反論,準備書面の偽りを正す反論ガ続き,その為の資料作りに振り回されるストレス。
 
 
Stress(ストレス)16
二~3ヶ月毎の裁判で,一年数カ月後に判決日を迎える。
証拠資料の録音反訳された反訳書が重要な証拠として認められ,判決結果は約70% の要求が認められ精神的ダメージとストレスが一気に緩和された。
 
 
※結論
裁判から受けるストレスを跳ね返す秘訣(ひけつ)は,偽りや誤魔化(ごまか)しに毅然とし,とことん証拠を揃えて反論,その地道で誠実な精神で挑むのが良いと思います。
 
気持ちとしては明鏡止水(邪念をもたず澄み切って落ち着いた心)とコツコツと粘り強く,史実の証明を証拠として述べ続けることが良い結果にたどり着ける秘訣(ひけつ)であった。

 

文/反訳士 山田正孝 一般社団法人日本反訳士協会