近年のインターネットの普及は目覚ましく,国内,世界にこだわらず,場所も時間を選ばすに瞬間に知りたいこと,知らせたいこと,文書も写真も動画も,音声も誰(だれ)もがあっという間に人に伝えられる瞬間情報伝達時代に突入しました。
しかし,それで良いのでしょうか?

ちょつと前の郵便の仕組みでは,手紙を差し出すぞ,と,決めた時から,手紙を受け取る人に思いめぐらせ,便箋(びんせん)は,封筒は,切手色合いは,など思いをめぐらし手紙を準備したものです。

その上,郵便を配達してくれる郵便やさんにも,雨の日,風の日,雪の日,暑い日,寒い日と自然には逆らうこともなく一通の手紙でも届けてくれる配達人に感謝し,さらに,その先にいる郵便を待つ辺鄙(へんぴ)な土地に暮らす人。その人達(たち)には掛け替えのない連絡手段で,届いた手紙に思い掛けない良い知らせがあった時など,貪(むさぼ)り読んでくれるのが郵便やさんが届けてくれる手紙には電子メールでは伝わらないストーリーがあるのです。

文/反訳士 山田正孝 反訳 | 一般社団法人日本反訳士協会