日本反訳士協会

反訳書 会話と音を文字に起こす。

トラブルと人間関係

争いの歴史は人間生活の歴史です。
人とのトラブルに巻き込まれると,その心配ごとが頭から離れず心身ともに疲労困憊(ひろうこんぱい)してしまいます。

自分としてはトラブルの解決に誠心誠意の対応をしてきた。しかし,残念なら基本的な考えが異なり「人の話は都合よく聞き」「自己の主張を無理強いし」「言った,言わない」「聞いた。聞かない。」「渡した,受け取っていない」など口論が続き,会話は全て嚙み合わず結局は水掛け論で収拾が付かない。人間関係のトラブルに巻き込まれると最初に味わう人間関係なのです。

 

証拠が解決の糸口

日頃から信頼して心を寄せていた仲間,知人,さらに,先輩などを訪ね歩き,助言やアドバイスを受けたがトラブル解決の糸口が見いだせない。

さらに,公(おおやけ)の相談場所(国民生活センター,労働基準監督署,暮らしの窓口,無料法律相談,法務事務所なども訊ねたが良案が見つからない。

結局,最後の拠(よ)り所の法律で解決するしかないと決心,裁判所に重い足を運び裁定を仰ぐ決心した。
その時,法律家のアドバイスとして,論(ろん)は後,証拠が先「弁舌多く言葉や書面で説明するよりも,たった一つの真実を示す証拠資料(反訳書)を法廷に示すことで自身が望む裁定に近づくことを知ることになる。

 

守るべき証拠資料(反訳書)

紛争解決を目指す裁判で「これが真実の証拠です。」と証拠の会話や録画,音情報を反訳書に(文字起こした)証拠資料を裁判の法廷に提出する時,以下の厳守事柄がある。

・録音画時間が長い事を理由に一部を文字に起こし証拠資料(反訳書)を提出。【不可】
・自分に都合の良い箇所を切り抜き証拠資料(反訳書)を提出。【不可】
・録音に無い会話を作文つけ足し証拠資料(反訳書)を提出。【不可】
・録音で情報保護法に抵触対策の無い証拠資料(反訳書)を提出。【不可】


擬態語(ぎたいご),擬音(ぎおん)を含む反訳書

音声反訳で,証拠を示す欠かすことができない擬態語(ぎたいご),擬音(ぎおん)の表記。

・擬態語とは:
状態,人の身ぶりを表す「どかどか」と複数の人が入ってきた。後から「こっそり」付けて来た。など,
・擬音語:
窓の外を見ると「ざーざー」と雨が降っていた。

 

有形力と無形力の反訳書

・無形力とは:
音声反訳の表現では「人が不快と感じる事がら」に該当するのが無形力です。

有形力とは
襟首をつかむ,殴る,蹴とばす,引っ張る,押す,水を掛ける,唾を吐きかける等々が有形力です。

無形力有形力の行為発生時刻を示した証拠資料(反訳書)は重要書類です。

※無形力,有形力の行為の参照

身体的攻撃の状況
過大要求や過少要求の事実
精神的攻撃で,脅迫,侮辱,暴言,名誉棄損の事実
物や書類などを机や床,壁に叩きつけた威嚇が有ったか?
コツコツコツとペンやボールペン,物でテーブルを叩き続けたか?
胸ぐらをつかむ行為の状況
殴る蹴るの衝撃の有無
腕や衣服を引っ張る
耳元で大声で叫ぶ
拡声器を使い大音量で話しかける
狭い室内で連続的大音量で威嚇する
顔や目に強い光を照射する
棒や刃物を振り回し周囲を叩く
身の回りの物を投げ,蹴とばす
着信音だけの無言電話を繰り返す
刺激の強い飲料水を無理強いする
車両の幅寄せ,進路妨害,停止車両を殴打や足蹴り行為
隣家居住者に騒音で精神的ストレスを加える
病菌(性病などを故意に感染させる)
臭気
音波


非開示処理と保護法対策

公開原則の裁判で法廷に提出した証拠資料(反訳書)の作成で,気を配るのが識別(個人情報,法人情報)の扱いです。
原則的に裁判の傍聴(ぼうちょう)「当事者以外に発言権はありませんが,裁判の法廷は誰でも,見る,聴く」ことは可能です。録音,録画した情報の反訳書が証拠資料として公開され時,提出者自身に他意や悪意はなかったとしても,思いもかけず「名誉棄損,個人情報保護,商標権,著作権」等々の争いに巻き込まれ予防に対し対策も大切です。

※ 識別対策の非開示処理は反訳書の校正過程で反訳士が指定カ所を提示。

 

証拠

ゴタゴタやトラブルの裁定を委ねたとき,裁判所は原告と被告の上位の位置に定められて裁判は進行します。
不幸にも,訴訟になったときは当事者同士の直接交渉はやめ,それぞれが裁判所に事実や真実の証拠を示し申し立て主張をします。そして,争いの基になった事実が「存在するか?」「存在しないか?」の裁定を受けるため,真実や事実を指し示す証拠提出が必然になります。

※ 証拠とは,何でしょうか?
・他の人が事実だと話した供述(述べた証拠)
・人以外の物による物証(検証物・文書など、物の存在・形態・状況)
・事実の存在があるか,ないかの存否の直接証明(証明を必要とする)
・他の物を間に置いて物事が行われた間接証拠(間接的に証明する)
・裁判官や検察官の尋問に事実と答えた供述証拠(事実を述べる)
・人が話した内容の非供述証拠

等々,音声や動画記録には当事者らがリアルに直接会話した状況,行動,有形無形の力など証拠が大量に録音されているのです。

 

証拠の根拠

音声や動画記録の会話と音情報に含まれる有形力無形力の情報を文字に起こす証拠資料(反訳書)の作成形態が近年増大しています。理由の一つとして,携帯端末,ドライブレコーダなどの電子機器の目覚ましい進歩が貢献しています。場所を選ばす,誰でも,いつでも,手軽に放送品質の音質でリアルナ会話や動画情報が記録できる時代になったことなのです。そして,反訳書の価値は,裁判後の人生が左右される裁定を得る証拠の根拠となる重要資料なのです。

※証拠根拠を明確に示す根拠資料情報の表記が重要となるのです。

録音,録画の年月日
録音,録画スイッチ(ボタン)を押した時刻
録音,録画停止スイッチ(ボタン)を押した時刻
録音,録画の住所
録音,録画の場所
録音,録画に登場する話者(職名,立場)
録音,録画の会話,有形力,無形力情報の文字化(公用文,行政用語文書に準拠逐語反訳)

 

経過時刻の表記

録音,録画情報の反訳書では録音時間が40分程度ですと43,000文字程度で,A4用紙で100ページを超える証拠資料(反訳書)になります。

さらに,リアルな会話や有形,無形の力の背景音情報は刻々と過ぎて行きますので,経過時刻を1秒単位の時刻で証拠時刻を表記し反訳書に整えますとA4用紙の行数では約1,800行になります。
膨大な証拠情報には「00時,00分,00秒」の時刻と,話者,会話内容,行番号が表記されます。

 

証拠資料(反訳書)の部数と意味

双方が主張する権利や利害を明確に示す重要証拠資料の反訳書は,裁定を得る・裁判長・司法委員・代理人には同一反訳書,音源を一式一組として提出します。

※民法第148条の要約抜粋,
「 写真又は録音テープ等の証拠を提出するとき、録音、録画等の対象で証拠となる日時及び場所を明らかにする。」と有ります。

又,民法では 第144条では
「 録音テープ等を反訳した文書を提出して書証の申出をした当事者は,相手方がその録音テー等の複製物の交付を求めたときは,相手方にこれを交付しなければならない。」
したがって,証拠資料の作成依頼では「証拠資料が三冊・音源三品」が納品されます。

又,第148条では
「写真又は録音テープ等の証拠調べの申出をするときは,その証拠説明書において,撮影、録音,録画等の対象並びにその日時及び場所をも明らかにしなければならない。」

 

※下の画像をクリックして拡大画像をご覧ください。

公用文書式反訳書

公用文書式の反訳書見本

※ 裁判で裁判所に提出する各書類に付いて平成13年1月1日から日本工業規格のA4判用紙を使用、様式/書式が以下

様式/書式
用紙は、A4版横書き片面。(A3判袋とじ不可)

  • 文字のサイズは12ポイント固定。
  • 一行の文字数は37字で,12.65pt
  • 一頁の行数は26行で,25.25pt
  • 余白の上端は35㎜
  • 下端は27㎜
  • 左側は30㎜
  • 右端は15~20㎜
  • 左端の30㎜綴じしろ2箇所をステープラーかホチキスで止める。
  • 上端は印用(証拠号表示)の余白。と定められた。

※協会フォーマット以下

  • 標題
  • 前文
  • 作成年月日
  • 作成者記名,捺印
  • 主文
  • 音声再生開始時刻の秒単位(0時間0分0秒~)表記
  • 会話者は、職名、肩書き、性別を表記
  • 連続行番号は音声再生経過時間に同期表記
  • 会話の内容は逐語表記
  • 末文
  • 頁番号

 

 

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