日本反訳士協会

反訳 音声会話を証拠資料に作成

・裁判証拠資料(反訳書)の準備

もめ事の裁判で自分が正しいと主張し続けるには,事実を裏付ける証拠を用意することは絶対的条件です。

裁判に提出する証拠には色々あり「文書・検証物・証明してくれる人・当事者・鑑定品」など色々ありますが,その証拠の一つの録音,録画し記録された当事者が直接リアルに話した会話と会話の背景に録音された「有形力,無形力」の音も事実が証明できる重要な証拠なのです。

一般的に裁判では持っている音声や動画メディアに保存し「これが証拠です。」とCD,USBに記録して裁判所に提出しても証拠としては受付は適いません。
証拠として受付られるには,その裁判が進行している過程で前もって客観的に整え用意した証拠資料(訳書と音源)の用意が必然となります。

 

・反訳証拠の価値

裁判証拠資料の作成過程で,自分に都合の良い録音ヶ所や会話の一部分を抜き取り文字に起こし反訳「真実の証拠です。」と裁判の法廷に提出した場合は証拠の価値を著しく低下させてしまいます。

裁判では双方ともに人生や日頃努力し築き上げた名誉を無くすのは一瞬の裁定で決まってしまいます。

さらに,証拠資料の反訳書を裁判所に提出しますと,当然の事として相手側も厳密に反訳書の状態を厳しく吟味し「提出された証拠資料について,これは音声の一部を切り取り反訳しましたね。全録音会話を文字に起こした証拠資料ではないですね?」と提出した反訳書の作成真意を糺(ただ)される場面も多々起こります。

その様な指摘が裁判の法廷で相手方から示されますと,信頼できない証拠資料となってしまいます。よって証拠資料の反訳書面作成では十分な時間と検証が結果的に裁判で自分が望む結果を得る秘訣なのです。裁判の法廷から信頼を得るには,十分に時間を費やし,偽りのない検証と校正を重ねるのが証拠価値として重要なのです。

 

・校正と校閲の反訳書

裁判所に提出する証拠資料(反訳書)の作成過程で行う校正,校閲は手抜きすることができない作業工程です。

  • 校正とは=「反訳した結果の校正用反訳書を元の音源と聴き合わせ,誤字や誤訳,表記の違いを正す。」工程です。
  • 校閲とは=「反訳結果の誤り正すことと,反訳文中の事実を確認,修正」を行う工程です。

そして音声会話と背景に聞こえる音「有形力,無形力」の事実の確認。さらに「冗言,方言,癖言葉,土地言葉」の漢字交じりの文字を検証し,そして最後に裁判で争っている当事者も交えて校正,校閲をゆっくり時間を費やし作成するのが裁判所に提出する証拠資料の反訳書なのです。

 

・裁判当事者の証明力と評価

裁判の証拠資料を作成する段階では,裁判当事者が加わる反訳書の校正,校閲は欠かすことのできない作業過程です。
それは実際に裁判で争っている当事者だけが决定できる「録音録画の開始時間,年月日,録音場所,天候,住所,名称,会話者の名前,職名,立場,縁故」など証拠の資料作成では欠かすことができない情報なのです。

裁判当事者を交えた校正,校閲の後,第三者の立場の反訳士が公用・行政文作成法に準じ清書,製本,証としを顕(あら)す押印し反訳音源と共に裁判所に提出するのが裁判所提出の反訳書なのです。

反訳書はただ音声会話を文字に起こす書面ではなく,裁判所に事実の存否(存在しているか,存在していないか。あったのりか,なかったのか。)の心証(証明力の評価)を得る重要資料が反訳書なのです。

裁判当事者が実際に録音開始ボタンを押し録音開始時刻。そして停止ボタンを押した会話の経過時刻,ときには位置情報(緯度経度)なとを一秒単位で証拠時刻を示した反訳書は裁判の進行過程で裁判官の心証を得るに重要な書面形成なのです。

※ 反訳書見本は,午前11時から録音が開始され,会話経過時間は1秒単位で証拠時刻を表記している。

反訳書

会話経過時間は1秒単位で証拠時刻を表記している。

 

・裁判で良い結果を得る「校正」や「校閲」

裁判所に提出する証拠資料の作成過程で起こり得る「うっかりミス,タイプや文字起こしの間違い」など証拠資料の作成過程では決して疎かにできない「校正」「校閲」は欠かすことができません。

音声文字起こし専門の反訳士でとしても音声,動画の会話を耳にしただけで,漢字の氏名,地名,方言,なまり,地域,の言葉など文字に起こしたとき間違いも生じます。したがって正確な書面を保つには裁判で争っている当事者の校正と検証は欠かすことができないのです。

一般的な裁判では2~3カ月の周期(サイクル)で裁判の法廷審理が進みます。十分に時間がありますので,証拠資料の作成スケジュールでは短期間で仕上げることは厳禁です。
争っている裁判ですから十分過ぎるほど時間を費やし作成して提出する資料が裁判では良い結果が得る秘訣(ひけつ)なのです。

 

・証拠資料の作成手順

  1. 裁判証拠資料の作成依頼を受付
  2. 協会から今後の連絡メールアドレスを送付
  3. メールにて受注条件の確認
  4. 裁判当事者に見積書を提出
  5. 裁判当事者は協会の見積を確認後に発注
  6. 裁判当事者に受注の了解を通知する
  7. 指定金融機関に前払い振り込み
  8. 必要な場合は秘密保持契約書を裁判当事者に送付
  9. 裁判当事者の押印秘密保持契約書を受領
  10. 裁判当事者の音源を受領
  11. 受取音源を法廷提出用44.1 khz/16 bitを形成
  12. 音声データを「文字化システム」に記憶
  13. 文字起こし作業を開始
  14. 公用文書式の校正書面の作成
  15. 校正用書面を裁判作成依頼の当事者に送付
  16. 裁判当事者から校正済み(赤文字)反訳書の返送を受ける
  17. 再び,音声データと聴き合わせ校正ヵ所を確認
  18. 結果、不明ヵ所が判明のとき,再校正を裁判当事者に再送付
  19. 再校正確認後,完成品反訳書を裁判当事者に送付
  20. 再々校正の場合,校正反訳書を作成,音声を確認
  21. 再々校正反訳書を送付
  22. 再々校正後,完成反訳書を印刷
  23. CDレーベル印刷後,CD高音質焼き付け
  24. 完成反訳書3式を印刷,製本,記名押印(なついん)
  25. 裁判当事者に完成反訳書3式,音源3枚を納品
  26. 預かり品を裁判当事者に返却
  27. 納品及び預かり品返却の受領(じゅりょう)を確認
  28. 預かり情報及び個人情報の完全削除を通知
  29. 反訳書の作成依頼業務を完了とする。
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