反訳書作成の基本
証拠の資料(反訳書)で,1頁の上段要約で以下を示します。
1 | 音声,動画の録音データの総時間 |
2 | 収録年月日 |
3 | 何時から何時までの時間 |
4 | 収録住所及び場所名 |
5 | 収録相手の詳細 |
6 | 収録者の氏名 |
7 | 収録目的 |
※原則として,
証拠の資料(反訳書)の作成では,自分に都合がよい場所の録音録画音声データ(盗聴は不可)を文字に起こし「これが証拠です。」では,改めて全ての記録の提出を求められ,証拠資料の信頼が吟味されることです。
ですから,正確で完成度の高い反訳書を整えることが重要なのです。
それが裁判の行方を左右することになるのです。反訳士は音声や動画データを文字に起こすスペシャリストです。
裁判証拠資料の作成経験が豊富で,音声データ(盗聴は不可)に含まれる有形,無形の内容も詳細に文字に起こします。
さらに,完成度を高めるために同じ録音,録画データ(盗聴は不可)を,第一反訳士が反訳書を作成して,引き続き第二反訳士が検証確認反訳,最後に反訳書の作成依頼者に校正用反訳を依頼し検証後に完成される手順です。
特に会話と同時に有形,無形ので証拠に結び付く時間(タイムコード)を一秒単位の時刻で「いつ,誰が,その時間に,何を話した。どんな行動をしたか。」など,会話者,内容,を明確に示す連続行番号を表記して公用・行政文作成法に準じ反訳士が校正用反訳書を整えます。
校正用反訳書の校正では反訳書の作成依頼者によって「会話名,職名,立場,縁故,会話内容,語源,誤字,脱字」の確認が行われまます。
裁判で良い結果を得る為に
第一,第二反訳士,時には第三反訳士らの書面作成技術を経て校正用反訳書がご依頼者に送付されます。
反訳士から送付をされた校正用反訳書を依頼者は,漢字,地名,土地言葉,方言,田舎なまり,地域言葉,俗語など,当事者ならば判断できる会話を確認,追加,修正して校正用反訳書二(赤文字)を入れて反訳士に戻します。
反訳士はご依頼者から校正済み反訳書を受け取り,再び,音声データ(盗聴は不可)と聴き合わせ(赤文字)校正箇所を念入りに確認します。
特に,校正でご依頼者による創作,思い違い,思い入れなどがないか厳しく検証します。
再び,校正用反訳書に疑問の箇所が見つかった場合,再びご依頼者に再送付して再確認を促します。
双方が争っている裁判では時間に追われて拙速に反訳書の作成を急ぐことではなく,時間を確り費やし第三者の立場の反訳士とご依頼者が共に力を合わせ反訳書を完成する。それが裁判では良い結果が得られる秘訣(ひけつ)なのです。
反訳書の作成手順
- 反訳書作成依頼の受付
- 反訳協会と連絡メールアドレスの送付
- そのメールで反訳条件を確認
- ご依頼者に見積書を提出
- ご依頼者は見積確認後反訳書の作成を発注
- ご依頼者に受注の通知
- 指定金融機関に前払い代金の支払い
- 必要な場合秘密保持契約書をご依頼者に送付
- ご依頼者より押印秘密保持契約書の受領
- ご依頼者から反訳書作成音源の受け取る
- 受け取った音源を法廷提出用44.1 khz/16 bitに形成
- 音声データを「反訳書作成システム」に記憶させ起動
- 反訳業務を開始
- 公用文書式の校正用反訳書を作成
- 校正反訳書をご依頼者に送付
- ご依頼者から校正済み(赤文字)反訳書の返送を受領
- 再び,音声データと聴き合わせ校正ヵ所を確認
- 結果、不明ヵ所が判明のとき,再校正をご依頼者に再送付
- 再校正確認後,完成品反訳書をご依頼者に送付
- 再々校正の場合,校正反訳書と音声を確認
- 再々校正反訳書を作成依頼者様に送付
- 再々校正後,完成反訳書を印刷
- CDレーベル印刷後,CD高音質焼き付け
- 完成反訳書3式を印刷,製本,記名押印(なついん)
- 依頼者様に完成反訳書3式,音源3枚を納品
- 預かり品を依頼者様に返却
- 納品及び預かり品返却の受領(じゅりょう)を確認
- 預かり情報及び個人情報の完全削除
- 反訳書の作成依頼業務を終了
以上