悪と善

悪と善について考えてみて辞書をめくってみると,悪党という熟語はあるが,正しいことを続ける「善党」という熟語はない。

先人が悪に関して残した古典では,

☆ 悪人自有悪人磨
「悪い奴(やつ)の周りには磁石に吸い付けられるように自然とその種の人が集まり,やがて大きな悪人が集まり
其(そ)の悪人によって苦しめられるものである。」と,

悪の心を懷(かい)した人は,迷うことなく悪人として育ち群れを作り続け最後は悪党と言う集団が作られるのである。
そして,悪党は闘争に長じていて人相と喋(しゃべ)る特徴は,
・額が狭く
・活舌が悪く
・人前では原稿を読まなければ話せない人
・「朝ごはんは食べたか」→「御飯は食べていない(パンは食べたけど)と話をそらす人
・真実を曲げて伝え嘘(うそ)を何とも思わない人

さらに,悪と善の字を研究しても面白い。
善の漢字は羊と言が組み合わされた字で,羊は柔順で群をなしても指導者に従っていく。
さらに,善良な人は静かで,穏便で,闘争的にはならないから、やや行動が遅く,傍観的で集団的に群れを作っても,
独りの範囲を守り他を脅すことはないのである。

比較して,悪の漢字を見ると。上部は曲った姿勢を表した曲者(くせもの)を示し曲の心が沁(し)みついた人なのである。
その上,悪人は常に積極的で攻撃的に頭も行動も機敏に働かせ,必要とあればよく団結して行動否横行するが,一人でも悪党という所以(ゆえん)なのである。

したがって,徒党を組み闘争に長ずるのが悪人で,善人がほとんどの場合に悪党にやられるのは,その為(ため)なのである。
だから,善人かいかに強くなるか,有意義に活動できるかが,悪党を制し解決するかを絶えず考えることが善人となる根本問題なのである。

大漢和辞典を調べてみると,

・ 悪穢(きたな)(アクアイ)からはじまり 悪露(アクロ)で終わる悪の単語は195単語。

・ 善悪(ゼンアク)からはじまり善論(ゼンロン)までの327の単語。

したがって,人の漢字の世界では,善が圧倒的に勝っ