人は得意になり人を見下す様になった時から失敗が始める。僅かな事や人の為に苦心惨澹(さんたん)していると、不思議と成功がもたらされものです。

古典の中庸の一節にも「人はちょっと考えると、難(かた)きを能(よ)くすれば易(やす)きを能(よ)くす
るのはなんでもないと思う。

※ 難(かた)=むずかしいこと。

※ 能(よ)=念入りに。

※ 易(やす)=楽なこと。

人は,難しい事柄や頼まれごと出会うと真剣になって努力するから割合と成功するものですが、得意になり、簡単なことだと甘く考えていると弛(ゆる)みが出て失敗してしまいます。

格言でも,艱難汝を玉にす(カンナンナンジヲタマニス)とあり、人は困難や苦労を乗り越えた時、初めて立派な人間に成長するもので、 日頃の生活で、安逸,安楽で過ごしていると人は容易に頽廃せしめると説いています。

※ 安逸(アンイツ)=気楽に過ごす

※ 安楽(アンラク)=心身の苦痛や生活の苦労がなく

※ 頽廃(タイハイ)=くずれ衰える

さらに,中国の古典「菜根譚」でも「成功は常に苦心の日に在り。敗事多くは得意の時に因(よ)る」と説いている。