一般社団法人日本反訳士協会は,裁判で音声データを証拠の資料として提出する資料の作成に関する専門的を業務を行っています。共に,音声データの反訳<テープ起こし>の専門技術者を志す方に反訳士の職名資格取得通信講座の受講も受け付けています。
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反訳 役割と<証拠,根拠>

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・証拠の意味

当職の叔父(元東京高等裁判所判事)に真実を確立するのに必要な証拠について教えを受ける機会があった。
全文は弊協会が主催する※「反訳士通信講座の教本で紹介」
 
その教本の一部を紹介すると,

裁判は弁論主義が原則だから,当事者が主張しない事実に基づいて判決はできない。
双方が争っている事実と証明できる証拠の提出がなされない限り真実を認めることはできない。
その上でも,当事者らは事実の証明を示さずに言葉だけで証拠と主張し続けた場合で,証明できる証拠提出がない時には当事者が不利益な判決を受けることは免れない。
法的救済を求める裁判では利得を保持する人。補助する人(代理人)の互いか確証を提示し合って裁判は進行する。
 
さらに,審理される内容は各個の事件,事案が違うので,全てを黒と決めるのでなく,黒か黒ではないかを観察し黒でないとしたら,その事件がグレーに近い黒であった場合の判断はとても難しい,と。
 
また,ある事柄を証明する為(ため)に自分が実際に体験,推測できる状況や証拠,記録や文書等で検証できる客観証拠が提出されたときには,
 
その証拠の中で相手の言い分が成立,或(ある)いは,わずかでも成り立つ可能性が有った場合は当事者が提出した証拠の価値が下がってしまうものなのだ。
 
と,証拠の意味を知らされた。

 

・事実の証明

事実の証明として,裁判で秘密を隠さず述べ誰の目で見ても明らかだとされた場合は証拠や証明をする必要はないとされています。
 
一昔前の時代,何でも相談できる向こう三軒両隣の時代とは違い今日の複雑現代社会では突然振りかかる不都合など,
 
自分の力だけでは解決できない事柄に出会うことがあります。
 
さらに,問題が複雑になればなるほど日常生活をしていても「どうして?」「なぜ?」とその問題が頭から離れずに,悶々(もんもん)として身も心も疲れ果て生活や仕事に大きな影響がでてしまうことがあります。
 
仕方なく法律の力で問題の解決をと思い立ったとき,過去に持っていた記録や話し合った音声データが事実の証明の証拠として役に立つことがあります。

・論より証拠

昔から「論より証拠」と言う格言がある。
裁判では陳述書(ちんじゅつしょ)や口頭で「良いか,悪いか」など,あれやこれやと長々と説明するのではなく目に見える形の証明,証拠を示すことが物事がハッキリするのだという格言は昔から知られています。

 

・反訳書の提出義務

数々の“証拠”の中で本人が直接会話した音声データは真実と証明できる重要な証拠です。音声データを証拠資料とし裁定を受けるため法廷に申し出たとき,

※ 民事訴訟規則148条では「写真又は録音テープ等の証拠調べの申出をする時は,その証拠説明書(反訳書)において,撮影,録音,録画等の対象並びにその日時及び場所をも明らかにしなければならない。」とされ,

更に149条では「録音テープ等の証拠調べの申出をした当事者は,裁判所又は相手方の求めがある時は,当該録音テープ等の内容を説明した書面(当該録音テープ等を反訳した書面を含む。)を提出しなければならない。」と録音音源と同時に書証の提出が義務付けられています。

 

・専門家の経験と知識

民事裁判の本人訴訟制度では訴の提起がなければはじまりません。 ・訴状・答弁書・準備書面・証拠書類などなど,各種の提出書類を法律専門家に頼らす自分で用意し裁判所に提出でき,さらに,証拠資料作成専門家の「反訳士」を頼らず自分で反訳書を作成し裁判所に提出できますが注意する点も有ります。

裁判では自分一人の主張だけで争っているわけではありません。相手,相手の代理人,裁判官らから「自分に都合よく創作されたカ所も多く,思い込みもカ所も多い」と法廷心証を受けてしまいますと,今まで述べてきた裁判全体の信憑(しんぴょう)性を失ってしまいます。

せっかく苦労して証拠資料を作成し思い描いていた裁判結果とは違った方向に進んでしまうことも多々あります。

したがいまして,多くの証拠資料作成実績が豊富な専門家とともに証拠資料を作成することは今後の人生にも大変大切なことなのです。

証拠資料の作成では「一言,時を劃(かく)す」と言う格言のようにわずか一言,一音節の間違いが裁判の行方に影響が及ぼすことを文字を起こす専門家反訳士は熟知しているのです。

 

・証拠の質

真実を証明する音声反訳で音声データを文字に起こした反訳書には膨大な証拠の文字情報が含まれています。
 
一般的な会話速度では1秒間に約6~7の漢字交じりで反訳され文字に起こされます。
穏(おだ)やかな口調では1秒間で5文字以下ですが,話合いが激昂(げきこう)したときは1秒間に9~10文字と増えて,さらに,複数の人々の会話でさえぎったり,割り込んだりする場面では1秒間10~14の文字が反訳され起こされることになります。
 
 
また,30分程度の録音を反訳して文字に起こしますと反訳書の総ページ数は約40~60ページで文字数では約34,000の文字となり膨大な証拠となる会話の痕跡が文字に起こされた裁判の重要証拠資料となるのが品質の高い反訳訳書なのです。
① 音声データ ② 文字数 ③ 頁数 ④ 行数
15分 16,500文字 29頁 700行
30分 33,800文字 58頁 1,420行
45分 51,750文字 121頁 2168行
60分 68,500文字 158頁 2827行
1時間15分 83,200文字 189頁 3420行
1時間30分 79,750文字 227頁 4072行
1時間45分 113,600文字 260頁 4671行
2時間 128,500文字 293頁 5285行
2時間30分 159,000文字 367頁 6518行
3時間 200,800文字 458頁 8,158行

❖ 記号の説明 ① = 録音された音声データの時間 ② = 録音反訳の文字数 ③ = 公用文書式の反訳書合計頁数 ④ = 会話者が発言した証拠会話行数

 

・人の記憶

普通の人の記憶能力はビックリするほど短くてわずか数秒で,漢字や平仮名交じりの文字起こしでは5~7字程度なのです。
 
また,数字では桁数で7~8 桁(けた)が短時間に記憶できる能力なのでです。だから,誰にでも聞き間違い,思い込み,誤訳してしまうのです。
 
それに気付かず証拠資料として提出してしまうと,裁判の途中で訂正書の提出に迫られることとなり,裁判の公平性に対し心証を害しよい結果が得られないこととなってしまうのです。
 
従いまして,文字の校正の大切さを理解する必要があります。
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