・証拠の意味
・ | 裁判は弁論主義が原則だから,当事者が主張しない事実に基づいて判決はできない。 |
・ | 双方が争っている事実と証明できる証拠の提出がなされない限り真実を認めることはできない。 |
・ | その上でも,当事者らは事実の証明を示さずに言葉だけで証拠と主張し続けた場合で,証明できる証拠提出がない時には当事者が不利益な判決を受けることは免れない。 |
・事実の証明
・論より証拠
昔から「論より証拠」と言う格言がある。
裁判では陳述書(ちんじゅつしょ)や口頭で「良いか,悪いか」など,あれやこれやと長々と説明するのではなく目に見える形の証明,証拠を示すことが物事がハッキリするのだという格言は昔から知られています。
・反訳書の提出義務
数々の“証拠”の中で本人が直接会話した音声データ(盗聴は不可)は真実と証明できる重要な証拠です。音声データを証拠資料とし裁定を受けるため法廷に申し出たとき,
※ 民事訴訟規則148条では「写真又は録音テープ等の証拠調べの申出をする時は,その証拠説明書(反訳書)において,撮影,録音,録画等の対象並びにその日時及び場所をも明らかにしなければならない。」とされ,
更に149条では「録音テープ等の証拠調べの申出をした当事者は,裁判所又は相手方の求めがある時は,当該録音テープ等の内容を説明した書面(当該録音テープ等を反訳した書面を含む。)を提出しなければならない。」と録音音源と同時に書証の提出が義務付けられています。
・専門家の経験と知識
裁判では自分一人の主張だけで争っているわけではありません。相手,相手の代理人,裁判官らから「自分に都合よく創作されたカ所も多く,思い込みもカ所も多い」と法廷心証を受けてしまいますと,今まで述べてきた裁判全体の信憑(しんぴょう)性を失ってしまいます。
せっかく苦労して証拠資料を作成し思い描いていた裁判結果とは違った方向に進んでしまうことも多々あります。
したがいまして,多くの証拠資料作成実績が豊富な専門家とともに証拠資料を作成することは今後の人生にも大変大切なことなのです。
証拠資料の作成では「一言,時を劃(かく)す」と言う格言のようにわずか一言,一音節の間違いが裁判の行方に影響が及ぼすことを文字を起こす専門家反訳士は熟知しているのです。
・証拠の質
① 音声データ | ② 文字数 | ③ 頁数 | ④ 行数 |
---|---|---|---|
15分 | 16,500文字 | 29頁 | 700行 |
30分 | 33,800文字 | 58頁 | 1,420行 |
45分 | 51,750文字 | 121頁 | 2168行 |
60分 | 68,500文字 | 158頁 | 2827行 |
1時間15分 | 83,200文字 | 189頁 | 3420行 |
1時間30分 | 79,750文字 | 227頁 | 4072行 |
1時間45分 | 113,600文字 | 260頁 | 4671行 |
2時間 | 128,500文字 | 293頁 | 5285行 |
2時間30分 | 159,000文字 | 367頁 | 6518行 |
3時間 | 200,800文字 | 458頁 | 8,158行 |
❖ 記号の説明 ① = 録音された音声データの時間 ② = 録音反訳の文字数 ③ = 公用文書式の反訳書合計頁数 ④ = 会話者が発言した証拠会話行数